卓話Speech
2025年8月21日(木)(第2750回)例会 No.6
ガバナー講話

- 国際ロータリー第2760地区 ガバナー
- 鈴木 康仁さん
皆さま、こんにちは。本日はガバナー公式訪問として設営頂きました名古屋丸の内ロータリークラブさん、そして親クラブでもいらっしゃる名古屋みなとロータリークラブさんの合同例会にお邪魔させて頂き、心より感謝申し上げます。本日は、宜しくお願い致します。
まず初めに、本年度の名古屋みなとロータリークラブのテーマ「喜ばれることに喜びを ― your smile is my smile」。本当に素敵な言葉だと思います。人の笑顔を自分の喜びとする、その気持ちが活動の原点であり、地域を明るくする力になっているのだと感じます。
また、名古屋丸の内ロータリークラブが大切にしておられる「奉仕と親睦の両軸」。そこに加えて公共イメージの向上に積極的に取り組まれる姿勢には、大きな学びと敬意を覚えます。奉仕を形にし、親睦で心を結び、それを広く発信していくことは、まさにロータリーの魅力を社会に伝える力になっていると思います。お二つのクラブがそれぞれの特色を活かしながら、地域に笑顔と誇りを広げておられることに心から敬意を表します。
1. RI会長のメッセージに込められた意味
2025-26年度、国際ロータリー会長フランチェスコ・アレッツォ氏は「よいことのために手を取りあおう」というメッセージを掲げられました。この言葉はとてもシンプルですが、その奥に深い意味が込められています。
「よいこと」とは何か。私たちにとってそれは地域社会に役立つこと、友情を育むこと、平和を築くことであります。そして「手を取りあう」とは、一人ではできないことを、仲間と共に力を合わせて実現していくということです。最初の4人が集い、友情を分かち合ったことから始まったロータリーは、今や116万3048人を超える会員組織に成長しました。すべては「手を取りあう」という行動の積み重ねによるものです。
2. 会員増強の重要性
そこでまず強調されたのは、「会員増強」です。
国際ロータリー会長も「1に会員増強、2に会員増強、3に会員増強」と強調されています。
残念ながら世界全体の会員数は減少傾向にありますが、第2760地区は4,516名と、わずかに増加しました。これは皆さまの努力の成果です。ロータリーにとって会員こそ宝です。新しい仲間との出会いは、クラブに新しい風を吹き込み、持続的な奉仕を可能にします。私たち一人ひとりの歯車が噛み合って初めて、ロータリーという大きな機械は力強く動き出すのだと思います。
3.2760地区の紹介
地区の役割は、国際ロータリーを構成している各クラブの活性化をサポートすることです。ガバナーのみが国際ロータリーの役員であります。よって如何にクラブをサポートするかを考え毎年組織図を考えます。各クラブの理事会で承認された出向者の方々が、その専門分野におけるスキルを高めてもらうことは勿論、各々クラブに持ち帰って頂きクラブの為に役立っていただくこと。そして委員会は、クラブサポートする術を研究し実践することにあると考えています。
4. 地区のテーマ「ともに学び、ともに地域社会に貢献しよう!」
私が掲げる今年度の地区方針は「ともに学び、ともに地域社会に貢献しよう!」です。ロータリーは学びの場であり、同時に実践の場でもあります。例会での卓話、委員会での議論、クラブ活動の体験。そこには生きた学びがあり、それを仲間と共に社会に還元するのが私たちの使命です。
「縁尋機妙、多逢聖因」という言葉があります。良い縁が次の縁を呼び、良い人との交わりが豊かな結果をもたらすという意味です。さらに「錯集文成」、異なる人々が集まり、意見を出し合うからこそ発展がある。これらは正にロータリーのそのものだと思っています。
5. 「3-year rolling goals」と継続性の意義
国際ロータリーでは、ロータリー行動計画なるものを策定しています。インパクトをもたらす、基盤を広げる、かかわりを促す、適応するこれが、4つの優先事項です。そして昨年度より「3-year rolling goals」を推進しています。これは単年度制の中で継続性を確保し、クラブの活動を次年度、さらにその先へと繋げる仕組みです。本年度は、その二年目になります。二年目は、月次チェックをしましょうということと、その進捗度を報告するサポートミーティングを行いましょうということになっています。このサポートミーティングについては、会長さん対象となっていますが、色々やり方など考えていますので、入力作業は、ご面倒をおかけしますがお付き合いください。そしてやってみて意見をガバナー補佐を通してお伝えください。ただ、今やって頂いているものは、あくまで一つのクラブ活性化の為のツールです。クラブセントラルを活用し、4つの優先事項に沿った数値目標を定め、継続性を育んでいくことは、国際ロータリーの方向性でありますのでそこのところはご理解頂ければと思います。
6. ポリオ根絶という大きな約束
私たちが世界に果たすべき最大の責務の一つが「ポリオ根絶」です。これは「世界の子どもたちとの約束」であり、ロータリーの誇り高き挑戦です。尾身茂先生からのご講演にもあった通り、この運動は歴史的に見ても人類の大きな挑戦です。
当地区では「TEAM SUZUKI」という会議体を立ち上げ、ガバナー補佐を通じてクラブと連携しながら各クラブのポリオ根絶啓発活動のサポートをしてまいります。地区としては、チャリティーゴルフコンペや尾身茂先生による一般向け講演会を担当委員会で考えています。各クラブ独自の取り組みで要望または、困っておいでの場合、ガバナー補佐にお伝えください。
現在、各クラブの皆様方が、ポリオに特化した例会・ファウンド事業・又分区を揚げての取り組みを考えて頂いていることにとても嬉しく思っています。
ここにポリオポータルサイトの紹介をさせて頂きます。その中に、毎年、開催されている「全国ポリオ根絶フォトコンテスト」に、是非事業をなされた時の、良い写真を応募してください。84+9クラブ全クラブ応募したら素晴らしいことですね。
7. 青少年への投資と平和構築
ロータリーの未来は青少年にあります。インターアクト、ローターアクト、RYLA、青少年交換、学友、米山奨学などのプログラムを通じて、若い世代に学びと友情の機会を提供することは、やがて世界平和への基盤を築くことに繋がるものと考えています。
教育と識字率向上は、貧困を防ぎ、紛争を避ける力を持っています。これこそが「積極的な平和(Positive Peace)」を実現する道です。こちらへのご支援もお願い致します。
8. 地区大会・国際大会への参加のお願い
今年度は11月8・9日に豊橋・豊川で地区大会を開催いたします。国際ロータリー会長代理ご夫妻をお迎えし、フォーラムや講演、交流の機会を設けています。
また、国際大会や地区ナイトもぜひ積極的にご参加ください。異なる地域、異なる国の仲間との出会いは、クラブ活動に大きな刺激と学びを得る機会です。又、本年度は、台湾と近いです。台湾の姉妹友好クラブとの交流の場として頂いても結構ですのでご参加の程よろしくお願い致します。
9. さいごに
最後に私の座右の銘を紹介し結びといたします。
「笑門来福」、笑いを絶やさず、ともにロータリーを楽しんでまいりましょう。素晴らしい一年になることをご祈念申し上げます。
ご清聴、誠にありがとうございました。

国際ロータリー第2760地区 名古屋みなとロータリークラブ
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- ■例会場
- 名古屋マリオットアソシアホテル(17階)
金曜日 12:30~13:30