名古屋みなとロータリークラブ

卓話Speech

2021年11月19日(金)(第2613回)例会 No.9

地区ロータリー財団委員会の活動について

猪子 恭秀
地区ロータリー財団 副委員長
猪子 恭秀

私は、名古屋みなとRCから地区の財団委員会に出向させていただいております。
地区の財団委員会では、小委員会であるグローバル奨学生・平和フェロー委員会の委員長を務めており、今年で委員長3年目となります。
今月は財団月間ということで、各クラブでロータリー財団についてのお話をさせていただく機会を設けていただいております。
名古屋みなとRC様は、昨年度の年次基金寄付をお一人当たり206.94ドルと、150ドルの地区目標を超過しての寄付をいただいております。またポリオプラスの使途指定寄付にもお一人当たり30.57ドルをいただいており、誠にありがとうございます。

年次基金寄付は、3年後に年次基金寄付の額の50%が地区財団活動資金(DDF)となり、残りの50%が国際財団活動資金(WF)として、財団の活動の資金となる寄付です。年次基金寄付、ポリオプラス寄付等の寄付を、累積1000ドル以上寄付されますと、ポールハリスフェローの認証が与えられ、更に累積1000ドル以上寄付されますと、マルチプルポールハリスフェローの認証が与えられます。
恒久基金寄付は、寄付金自体は、ロータリー財団が基金として保管し、その利息等の運用益を、財団の活動資金として活用する寄付です。恒久基金寄付を、累積1000ドル以上寄付されますと、1回だけベネファクターの認証が与えられます。
皆さまにおかれましては、財団の寄付は任意でありますが、財団の寄付の意義をご理解いただき、計画的な寄付をご検討いただきますよう、よろしくお願いいたします。

今日はこうしていただいた寄付が、財団においてどのように活用されているかを中心にお話しさせて頂きます。
名古屋みなとRC様には地区補助金事業に応募されて活動されており、誠にありがとうございます。2019₋20年度は地域社会の発展(ボランティア奉仕)事業を実施され、事業総額は、116万7220円で、このうち地区補助金は、81万7054円でした。昨年は地域社会の発展(比国の小学校教室修復、ピアノ設置)事業を実施され、事業総額は、144万6800円、このうち地区補助金は、65万1060円でした。
会長・幹事さんおかれましては、引き続き地区補助金を活用した事業に取り組んで戴けたらと思っています。

◎ロータリー財団について
ロータリー財団の使命というのはロータリアンの方を支援することとされています。ロータリアンが、人々の健康状態を改善し、質の高い教育を提供し、環境保全に取り組み、貧困をなくすことを通じて世界理解、親善、平和を構築できるよう支援することとされています。
地区のロータリー財団委員会の組織ですが、全体委員会の中に5つの小委員会があります。①資金管理委員会は、補助金の適正利用を管理する。委員長は瀬戸RCのパストガバナーの加藤陽一さんです。②資金推進委員会は、地区のクラブの皆さまに寄付のお願いをし寄付を集めていく。③補助金委員会は、一番中心の委員会で地区補助金とグローバル補助金の申請・報告等のサポートをする。④ポリオプラス/VTT委員会は、ポリオ根絶とVTT職業研修チームの派遣活動をする。⑤グローバル奨学生・平和フェロー委員会は、グローバル補助金を活用した奨学生、平和フェローの派遣をサポートする。グローバル補助金奨学生とは、日本から海外の大学院に行かれる奨学生の方の奨学金を提供する事業です。なお、地区内では米山奨学生事業の方が有名です。
国際ロータリーの予算の規模については、2020年の財務報告では、純資産が約1億5千万ドル(171億円)、収入が約1億5百万ドル(約120億円)、支出が約9900万ドル(112億円)です。ロータリー財団の資産は、純資産11億2700万ドル(約1285億円)で、国際ロータリーの7倍の資産を持っています。収入も3億4千万ドル、支出が3億6千万ドルで国際ロータリーより大きな規模で活動していることがご理解いただけると思います。
ロータリー財団の収入は皆さんからの寄付で3億4千万ドル、支出の方はプログラム補助金で地区補助金も含めて約3億700万ドル(約350億円)となっています。ロータリー財団は、チャリティーナビゲーターという団体の資金管理等を評価するナビゲーターで、4つ星を獲得して現在の運営が適正に行われているという評価を頂いています。

◎ポリオプラスについて
ロータリー財団で中心的に取り組んできているのがポリオ根絶の活動です。
ポリオの根絶につきましては、2014年インドでポリオフリー宣言がなされ、2020年にはナイジェリアの新規感染者がゼロになり、今年フリー宣言が出るかといわれています。残るはパキスタンとアフガニスタンの2か国となっています。ポリオ根絶まで本当にあと少しなので、ロータリー財団は力を入れています。
先月の10月24日は、ポリオデーでした。ワクチンの投与活動にもロータリーは協力してやってきております。残り2か国のうち、パキスタンにはロータリークラブもあり、当2760地区でもパキスタンの方に写真のような移動図書館を毎年寄付してきております。今年の2021年11月までに2か国でのポリオの発生は、4件でまだゼロになってはいないという状況です。アフガニスタンでは今年アメリカ軍が撤退してタリバンが政権を掌握したということもあり、かなり政情が不安定の中です。ただし、タリバン政権も、ポリオの根絶の活動には理解を示しているそうですので、今後のポリオ根絶の活動が期待されます。
残る0.1%との闘いです。遠隔地であること、公共インフラが不十分、戦争テロなどの紛争、宗教上の理由による文化的障壁などのため、ポリオ根絶の活動を進めて行くのは難しいのですが、あと少しで根絶できる状況ですので、引き続きロータリーは最重点の課題として取り組んでいくことになっています。

◎補助金を使ったしくみについて
補助金には、シェアシステムというのがとられています。皆さんからの寄付、年次基金寄付が2018₋19年度で約80万ドル集りました。その寄付が3年経つと、半分が地区活動資金DDFとして分配され、そのうちの20万ドルが地区補助金として活用できる枠になっています。もう半分の20万ドルは地区のグローバル補助金として活用されます。この中から先程の職業研修チームのVTTや私の担当のグローバル補助金奨学生のプログラムに充てられています。またグローバル補助金事業には、DDFの80%に相当する額を上乗せとして、国際活動資金WFの中から支給されることとなっています。
地区補助金の中から2019₋20年度は申請60件約3056万円、2020₋21年度は申請65件2650万円、2021₋22年度は48件約2千万円という額を、クラブの補助金事業に対する支援とさせて頂いています。皆さんからの年次基金寄付が3年後の補助金の原資となってロータリー活動の支援に充てられるということをご理解いただければと思います。 このように地区補助金は地元や海外のニーズに取り組む比較的小規模で短期間のプロジェクトに充てられます。当地区では事業の上限が100万円で地区がクラブから申請があった事業を国際ロータリー財団に一括申請して承認をいただいて運営しています。

◎グローバル補助金は、地区補助金とは別に長期的な影響をもたらす、7つの重点分野に一致する活動に、予算は3万ドル以上の事業に充てられるものです。グローバル補助金事業は、日本のクラブが海外のクラブと協力して共同で申請するなどのルールがあります。
グローバル補助金の対象となるロータリーの重点分野は、現在は7つあり、グローバル補助金事業は、これに一致しなければなりません。これまでの重点分野は、教育の支援、地元経済の発展、疾病との闘い、母子の健康、平和の推進、水と衛生という6つの分野でしたが、これに今年から環境が加わって7つの重点分野になっております。

◎グローバル補助金奨学生は15人です。2020₋21年度は古谷さんと木学さんです。去年から今年にかけてイギリスに留学されています。2021-22年度の大西さんと岩橋さんは、今年から留学されている方です。大西さんは今アメリカに留学中、岩橋さんはこの12月にフランスへ留学予定です。 このグローバル補助金奨学生というのは、ロータリーの重点分野に関連する課程を、海外の大学院修士課程で学ぶ方を対象に返済不要の給費制の奨学金を給付するプログラムになっています。奨学金の額は、大体500万から600万円です。もし皆さんの周りの方で7つの重点分野に合う海外の大学に留学を考えられている方がお見えなら、ぜひ応募して頂いたらよいかと思います。

◎VTTというのはボケーショナル・トレーニング・チーム、職業研修チームのことです。職業奉仕事業であり、国際奉仕事業でもあります。これはグローバル補助金を活用して行われている事業です。当地区では毎年行われて来ていて過去5年間ではフィリピンで腹腔鏡手術の技術指導、ネパール、マレーシアと続き2019₋20年度はタイ北部でのシャインマスカットの育成技術指導、昨年はコロナ禍により中止になっています。

◎ロータリー平和フェロー制度は、大学院に設置されている平和センターで、2年間学ぶ平和フェロー、全世界で100名の方が毎年採用されています。当地区からはこれまでに写真の5名の方が選ばれました。このところこの平和フェローの希望者がなかなか集まらず申請ができない状況です。皆さんの周りに候補者の方がおられましたら、当委員会にお取次ぎ下さればありがたいと思っております。

◎2021₋22年度の地区財団の寄付目標としては、年次基金寄付がお一人150ドル以上、ポリオプラスがお一人30ドル以上をお願いしております。今年も達成していただけるようにご協力の程を宜しくお願い致します。また寄付金の税制上の取り扱いメリットとして、控除がありますので積極的に寄付のご検討いただけるとありがたいと思います。

◎ロータリーカ-ドというのがございまして是非ご活用いただければと思います。カードを利用しますとポリオ根絶支援資金に利用額の0.3%~0.5%が充てられます。こうしたロータリーカードをお一人お一人申し込みの機会をご検討いただければと思います。

ロータリー財団はロータリーの使命を達成する手段です。以上が地区のロータリー財団委員会の活動です。各委員会がそれぞれの活動に頑張っていますので、ご理解いただけるとありがたいと思います。ご清聴ありがとうございました。 

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