卓話Speech
2026年10月2日(金)(第2791回)例会 No.11
国際奉仕活動の在り方

- 地区国際奉仕委員長
- 鈴木 拓将さん
本日はお招きいただき、ありがとうございます。
地区国際奉仕委員長を務めております、名古屋宮の杜ロータリークラブから出向しております、鈴木拓将と申します。
本日は「国際奉仕活動の在り方」についてお話しさせていただきます。
現在の地区国際奉仕委員会の役割は、第2760地区84クラブが、それぞれの特色や状況に合った国際奉仕活動を行うためのお手伝いをすることです。
以前は、地区が主体となって大規模なグローバル補助金事業などを行うこともありました。しかし、海外で病気や事故などが発生した場合、地区としてどこまで責任を負うのかという問題もあります。実際にコロナ禍には、事業のために現地を訪れた方が感染し、入院する出来事もありました。幸い無事に帰国されましたが、こうした経験も踏まえ、約4年前から、各クラブが主体となって国際奉仕活動を行い、地区はその活動を支援する方向へ転換しました。
今年2月のアンケートでは、84クラブのうち、国際奉仕事業を行っているクラブは38クラブ、約45%でした。一方、46クラブは実施していませんでした。その理由として、「資金や予算がない」「何から始めればよいかわからない」「海外とのつながりがない」「クラブ内に活動する雰囲気がない」「単年度制では継続が難しい」などの声がありました。
しかし、国際奉仕は必ずしも海外へ行く必要はありません。特に愛知県では多くの外国人が働き、生活しています。仕事では外国人の力を必要とする一方、地域社会では十分に交流できていないケースもあります。
例えば、ごみの分別や交通ルール、災害時の避難方法など、日本で生活するための情報を伝え、外国人の方々を地域コミュニティに迎え入れることも、立派な国際奉仕です。お互いに理解し合い、安心して暮らせる地域をつくることは、ますます重要になります。
実際に岡崎城南ロータリークラブでは、地域の国際交流イベントへの参加から活動を始めました。最初はテントを出し、エンド・ポリオの旗や募金箱を設置する小さな取り組みでしたが、そこから国際交流協会とのつながりが生まれ、外国人の方々への日本語支援などへ活動が広がっています。大きな予算や特別な人材がなくても、身近なところから国際奉仕を始めることができます。
海外での活動についても、クラブが取り組みやすい仕組みを整えています。例えばカンボジアでは、学校に保健室がなく、健康診断や身体測定も十分に行われていない地域があります。そこで、身長計や体重計、ベッド、冷蔵庫などを整備する「保健室」の支援パッケージを作り、現地の学校とクラブをつなぐ取り組みを進めています。
こうした活動では、最初から大きな事業を行う必要はありません。まず現地を訪れ、子どもたちと触れ合い、生活環境や必要なものを知ることが大切です。一度つながりができれば、健康診断や必要な物資の支援など、次の活動へ発展させることができます。
国際奉仕は、熱意のある一人の人が大きな力を持っていなければできないものではありません。草の根の小さな活動からでも始められます。大切なのは、まず一歩を踏み出すことです。
地区国際奉仕委員会としては、「この事業をやってください」と押し付けるのではなく、それぞれのクラブに合った国際奉仕の形を一緒に考え、活動のきっかけをつくり、必要な人や団体につなぐ役割を果たしていきたいと考えています。
ぜひ皆さんにも、国内外を問わず、身近なところから国際奉仕活動に取り組んでいただきたいと思います。その最初の一歩を、地区として全力でサポートしてまいります。
ご清聴いただき、ありがとうございました。

国際ロータリー第2760地区 名古屋みなとロータリークラブ
- ■事務局
- 〒460-0008 名古屋市中区栄2丁目13番1号
名古屋パークプレイス3F
株式会社マイ.ビジネスサービス.内
tel:052-221-7020 fax:052-221-7023
- ■例会場
- 名古屋マリオットアソシアホテル(17階)
金曜日 12:30~13:30



