卓話Speech
2024年10月25日(金)(第2719回)例会 No.11
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- 第2760地区 ガバナー
- 吉川 公章さん
皆様こんにちは。温かい歓迎、誠にありがとうございます。私は、今年度地区ガバナーの吉川公章です。名古屋南ロータリーの所属です。どうぞよろしくお願いいたします。
今年度RIの会長はステファニー A.アーチックさんです。お2人目の女性RI会長です。すでに会長テーマはご存知と思いますが、1月に開催されました国際協議会で発表された時の実際の雰囲気を動画でご覧ください。約2分ほどです。
まさにTHE MAGIC OF ROTARYですね。本日各クラブの会長さんからお話がありました皆様方の様々な奉仕活動は、それぞれロータリーのマジックを生むと思います。様々な奉仕活動はその地域の人々にとって多くの恩恵を受け、時に大きなインパクトを与えていると思います。奉仕活動を行うことはその受け手に与えるインパクトだけでなく、活動したロータリアンにとっても自らロータリーへの帰属意識を強く感じることができ、人生に素晴らしい成果をもたらします。
アーチック会長は4つのイニシアティブを示しています。最優先課題は会員増強です。会員増強を図るために行動計画の推進こそ重要です。クラブでの体験が魅力的であれば、ロータリーはその強さを維持します。
平和への貢献は分断された世界を癒すためであり、ロータリーの使命でもあります。今、ロータリーが前に進むために中核的価値観、4つのテストの精神を大切に守り、継続と変化のバランスをとって変革していくことが重要です。
2760地区の会員数の推移です。2020-21年には4,800人ほどの会員がいましたが、コロナパンデミックの影響もあり、徐々に減少傾向となっています。残念ながらコロナ後も改善が見られていません。世界的に見てもコロナ前には120万の会員が現在113万人となっています。正確には8月31日現在1,160,162 人です。7月1日より25,859人ほど増加していますが、昨年同時期からは約2万人減少しています。
地区の方針を示します。「魅力あるクラブ・持続可能な奉仕活動・成長するロータリー」としました。会員増強にはそれぞれのクラブの活動が最も重要です。クラブに魅力があると会員はそれぞれにロータリーの価値観を感じ、帰属意識が芽生えます。親睦から奉仕活動が生まれます。クラブそのものが成長し、やがてロータリー全体の成長にもつながります。
改めて今ロータリーはどうしたら良いのでしょうか?大きく変革する社会の中、誰が見ても魅力的なクラブとすべきです。120年前に誕生したロータリークラブは社会で様々な貢献をして成長していきました。しかし社会が大きく変わろうとしている時、クラブがそのまま変わらないままであれば、いずれ社会から忘れ去られてしまいます。未来への成長のためロータリーは中核的価値観を大切に、4つのテストの精神を守りながら次の100年に向けての変革が必要です。
この誰が見ても魅力的なクラブとは何でしょうか?アーチック会長は2つのポイントを挙げています。『Simply Irresistible』と、『インクルージョンと帰属意識』です。少し日本語に訳しにくい言葉ですが「抵抗できない魅力 あらがえない魅力」と訳されています。あらがえない魅力のあるクラブとなるために、インクルージョンでの対応とそれぞれの会員が帰属意識を持ち続ける事が大切です。
クラブで誰からも歓迎され、経験が魅力的で楽しく、活気に満ちていると引きつけられた人は離れなくなります。このロータリーの帰属意識こそがマジックです。インクルージョンと帰属意識に焦点を当てることが大切です。共通の目的のために人々は結束し、互いに支えあい、目標に集中すると力が最大限に発揮されます。
では実際にどうしたらよいのでしょうか。RIは1つの回答を示しています。2018年にロータリーは新たな変革に向けてのビジョン声明を出しています。世界中のロータリアンからの意見を集約して、未来の為にロータリーのあるべき姿を示しました。「私たちは世界で、地域社会でそして自分自身の中で持続可能な良い変化を生むために人々が手を取り合って行動する世界を目指しています。」ロータリーのビジョンに向けて、その歴史において重要な新しい章へと踏み出しました。あらゆる活動をより効果的に行い、ロータリーのストーリーをより効果的に伝えるための行動計画です。
• より大きなインパクトをもたらす
• 参加者の基盤を広げる
• 参加者の積極的なかかわりを促す
• 適応力を高める
私たちは、達成可能な目標を立てた上で、進捗状況を随時確認し、状況に応じて調整を加えています。行動計画の勢いを維持し進めていきましょう。
この行動計画を積極的に推進するため、地区に「地区行動計画推進リーダー(Action Plan Champion)」を任命することをRIから求められています。行動計画の推進はまさに2024-25年度の重要な目標です。地区ではロータリー財団地域コーディネーターの伊藤靖祐パストガバナーに地区行動計画推進リーダーをお受けいただいております。これに伴い各クラブでも「クラブ行動計画推進リーダー」の選任をお願いしました。地区からの選任のご依頼がすでに現年度が始まってからとなり、大変ご迷惑をおかけしております。
クラブを成功に導く秘訣は目標を立てるという事です。しかも次年度の計画にとどまりません。将来の計画を立てることは、クラブに方向性と目的を与えます。会員を増やす、奉仕活動を行う、クラブでの体験を魅力的なものにするなど、目標の設定は会員のモチベーションを高め、共通の目的に向かって活動するきっかけとなります。従来の定性的な戦略計画から、これを数値目標としてMy Rotaryのクラブセントラルに4つの優先事項に沿って計画をたて、それぞれ3年間の数値目標を設定し、入力します。また入力した目標設定と進捗状況はクラブのリーダーだけでなくすべての会員が確認できます。次年度以降のクラブリーダーもクラブの過去の目標を参照して、そこから改めてクラブの将来を計画し、新しい3年間の目標を設定できます。3年間の目標(3-Year Rolling Goals)はロータリーにとっても新たなチャレンジです。チャレンジはチャンスでもあります。新たなロータリーの成長のチャンスを皆様と一緒に達成できれば幸いです。
インクルージョンと帰属意識を持って、さらに基盤を広げるために衛星クラブを考えてください。皆様のクラブはそれぞれ伝統と格式のあるすばらしいクラブです。今までとは異なるタイプの新会員を衛星クラブの会員として迎えてください。衛星クラブは例えばクラブ内で奉仕活動に専従する別グループなどとして8名で設立できます。衛星クラブは会費、例会日時など独自に設定できます。衛星クラブ会員はスポンサークラブの正会員です。
ロータリーは、世界理解、親善、平和推進という原則の下に設立された団体です。「平和を推進することは、私たちの責任なのです」とアーチック会長は述べています。しかし紛争と分断された世界で私たちは一体何ができるのでしょうか。遠い別の世界の出来事としていいのでしょうか。ローレンアイズリーの「星投げ人」のお話をご存知でしょうか。私自身はアーチック会長からはじめて聞きました。2人の旅人が日の出る前の早朝、海岸を散歩していました。海岸には無数のヒトデが打ち上げられています。日が出るとヒトデは死んでしまいます。1人が一つずつ海に帰しています。もう1人は言いました。「君が海に返すヒトデは僅かでしかない。多くのヒトデはやがて死んでしまうよ。」と。
ロータリーの力は前を向いての行動にあります。我々一人ひとりの力はささやかなものですが、同じ思いでの行動はやがて大きな成果を挙げると確信しています。ポリオプラス、ロータリー平和センターなど多くのプログラムはやがて世界の平和に貢献します。今ロータリーは継続性が大切です。
地区では豊田ロータリークラブのパストガバナーの酒井法丈さん、蒲郡ロータリークラブのガバナーエレクト鈴木康仁さん、名古屋東ロータリークラブのガバナーノミニー國府谷俊盛さんといつも連携しながら活動を推進していきます。
ガバナー補佐からもご案内があったと思います。IMの全員参加は勿論、地区大会もぜひ全員参加でお願いします。
今年度もRFFを開催します。皆さんと楽しく集い、美味しい「愛知めし」をいただき、ポリオプラスに貢献しましょう。ぜひRFFで例会を行って下さい。全員参加をお願いします。
最後に今年度の国際大会はまさにマジックがいっぱいのカナダ・カルガリーで開催されます。カルガリーは遠い場所ですが、この機会にカナダの自然に触れるまたとないチャンスです。カルガリーナイト(ガバナーナイト)は2025年6月21日に開催されます。カルガルーでお会いできることを楽しみにしております。
ご静聴ありがとうございました。
国際ロータリー第2760地区 名古屋みなとロータリークラブ
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- ■例会場
- 名古屋マリオットアソシアホテル(17階)
金曜日 12:30~13:30